集約する道
えんつりー賞

集約する道Road to Consolidate

Name:
坂本稜太
Ryota Sakamoto

集約する道

坂本稜太

敷地周辺は人口密度が低く、周りには草の生え茂った土地が幾つもあり、とても静かで寂寞とした状態にある。そんな地域に小学校という新たなシンボルを与える。地域の人々も利用できるような地域開放型の小学校を計画した。地域の人々も常時利用できる道を敷地内に設け、その両脇に小学校や図書館、多目的ホールなどを配置した。道からは小学生の活動風景を覗くことができ、賑やかなで楽しそうな景色を目にすることができる。本小学校には約300 人の生徒が登校してくる。子どもたちにとって小学校は1 日の大部分を過ごす生活の場でもある。生徒が求める生活の送り方はそれぞれで違い、他学年との交流を求める子、2,3 人のグループでの活動を求める子、またひとりで静かに過ごしたい子もいる。この小学校はその全ての生徒が心地よく生活できるよう様々な居場所をつくっている。そのなかで生徒は自分に合った居場所を見つけ、自分に合った生活を送る。完

教員講評

水平屋根と片流れ屋根が交互に連続するリズミカルな屋根並みが中央の外部通路を隔てて向かい合い、片流れの勾配屋根がバタフライ状に内側を向く空間構成。2層の中央通路には、校舎棟の外から歩道の動線が引き込まれ、斜めのブリッジが飛び交い、立体的なヴォイドとなる。東西の高低差を活かし、道を通し、道で繋げるといった、単純な操作で、減少の一途を辿る御前崎において豊かな空間創出に成功している。(脇坂)