[3年]建築設計B2 第1課題

法多山門前町の再生

担当教員:佐藤健司/田井幹夫/長谷川寛

課題内容

静岡理工科大学の近傍に位置し、初詣には多くの人が訪れる法多山尊永寺の門前町を再生する。
法多山の参道は仁王門を経て谷沿いに東に進む。その参道に沿って小川が流れている。現在の地図を見ると、その小川は門前町の部分で途切れてしまっている。現地を訪れると土産店や食事処などの門前町を形作る小店舗は、その小川の真上に建てられていることがわかる。まさに「川床」といった趣きである。
今回の課題では、それらの商業施設のあり方を再検討し、建物の下に隠されてしまった清流を目に見える形で復活し、あわせて入口近辺の駐車場スペースを活用して小劇場や集会所、宿泊施設を計画し、門前町の活性化をはかる。

計画地

図でハッチングした領域、約21,000m2の範囲を計画地とする。ただし、中央やや東寄りの赤の破線から仁王門に至る範囲は法多山境内になる。
境内の外は、現在の門前町を形作る小店舗群や駐車場となっている。それらの小店舗や駐車場はすべて作り替える想定で、計画する。
図の等高線は高低差1mピッチで描かれている。

プログラム

総計5,000m2程度の建築物を計画する。

  1. 集会施設
    舞台、固定席(200席程度)を備えた小劇場、グロス600m2程度/平土間の集会室兼展示ホール、グロス600m2程度
  2. 宿泊施設
    30~50m2の客室計20室、ダイニング・ホールなど、グロス1,500m2程度
  3. 商業施設
    土産店、カフェ、レストランなど計1,500m2程度
  4. その他
    環境形成にふさわしい施設を提案する。計800m2程度

宿泊施設や集会施設を使ったアーティスト・イン・レジデンス的な活動が可能なように計画する。
駐車場は周囲に広く設置されているので、計画敷地内には一般車(来訪者)駐車場は設けなくてよい。ただし、各施
設へのサービス道路・駐車場は確保する。各施設への緊急車両のアクセスも可能なように計画する。
水の流れの復活や小広場の計画も含め、外部環境のデザインも計画に組み込む。