[3年]建築設計B2 第2課題

藤枝中心市街地の都市開発

担当教員:佐藤健司/田井幹夫/長谷川寛

課題内容

JR藤枝駅周辺には、過去10数年に及ぶ市街地整備の結果、20数階建ての高層マンションが林立した都市景観が形成されている。これまで主として駅の南側が開発されてきたが、今後、駅の北側の再編成が行われようとしている。線路に沿った駅前一丁目8街区の再開発事業は既に竣工し、現在、駅前の2つの街区の再開発事業が進行中で、来年度には都市計画決定がなされる。いずれの街区にも今から5年後、2026年には22階建ての高層マンションが立ち上がる。今回の課題は、駅前一丁目6街区の再編計画を新たに作り直して提案するものである。総床面積は20,000m2ほどで住宅80戸、商業施設、若干の公共施設、立体駐車場を含む。テーマは、

  1. 様々な要素が混在する複合体としての都市建築の新しい建築型(ビルディング・タイプ)を生み出すことができるか?
  2. 藤枝市の未来へのビジョンとして、タワーマンションが林立する姿がふさわしいか?
  3. 中心市街地に居住することの意味は?
  4. 静岡市のベッドタウンとしてではなく、職住近接を図るにはどうすべきか?

これらのテーマを包含して案をまとめて欲しい。

敷地

敷地はJR藤枝駅北側、駅前一丁目6街区に設定する。
敷地面積:2,722m2
用途地域は商業地域、指定建蔽率80%(角地の耐火建築物であることを前提に100%)、指定容積率400%である。指定容積率からは最大10,888m2の容積となるが、都市計画決定を前提に容積率の割り増しを受けること、自動車車庫は延床面積の1/5を限度に容積率算定から除外されることを考慮し、自動車車庫も含めた総床面積は約20,000m2に設定する。藤枝駅周辺は大井川の扇状地に位置し、東側に向かってごく緩やかに下って行く地勢であるが、計画敷地内の高低差は0であるとして計画してよい。

プログラム

  1. 平均100m2程度の住宅80戸:ネット計8,000m2、共用部分含め10,000m2各住戸のバリエーション、住まい方、職住近接のあり方など提案する。
  2. 商業・業務施設:5,000m2
    具体的な店舗、オフィスなど各自提案する。
  3. 自走式駐車場100台:4,000m2
  4. 公共施設:1,000m(2 全体の5%)
    どのような公共施設がふさわしいか、各自提案する。

上記1~4のプログラムを1つの建築物に統合する。
地下は計画しない。