狭間を開く
八木賞

狭間を開くOpen the gap

Name:
平間聖規
Toshiki Hirama

狭間を開く

平間聖規

この小学校が地域の交流の拠点となり、地域の人々が立ちよる。そこで生まれる小学生との交流、地域の人どうしの交流など多くの人との出会いを経験することで小学生が順応性のある人に成長することを願い、提案する。
ガラスの風除室が小学校の校舎を囲うように配置されており、校舎との中間領域が地域の人々との会話など交流の場にもなる。その風除室をぬけるとより小学生の活動の感じられる場となり、一緒に遊ぶなどのより深い交流が行える場になっている。各学年の教室には学年共用の屋内空間、外部空間が葉落ちされている。

教員講評

彼の出身である札幌の住宅街にある小学校。全体をガラスのダブルスキンで覆われているのが面積的にも巨大になりすぎているが、そこを「風除室」と称していることがコンセプトを示している。風除室中央には図書室が計画されており、地域の人々は外皮のどこからで最寄りつける縁側のようなアクティビティを想起させる。気候の良い季節は全て開け放っても良いし、地域の人々が通り抜けても良い。入れ子となるように体育館を中央に配し、札幌の少ない日照時間や温熱環境にも配慮されているのは計画的な完成度が高い。(八木)