古新田の森

松原成美

広々とした豊かな自然の中に学び舎がのびのびと広がる。 緑に囲まれた明るい教室で学び、暖かい陽が差し込むアトリウムで駆け回る。時々、アトリウムに椅子がはみ出し、青空のもと学び、みんなでお昼を過ごす。そこでは、クラスの枠、 学年の枠を超えたコミュニティが築かれる。また、地域交流の拠点としての役割も小学校に計画した。図書室に訪れる園児や、調理室で料理教室を開くお母さん、音楽室で演奏する地元バンド。遠く昔に卒業した小学校で、また人と出会い、時に学び、時に学びを与える。多種多様な人が利用する中で、新たな交流が生まれ、新たな価値観を得る。子供たちは地域に育てられ成長していく。それとともに、地域も育てられ、これからのまちが築かれてゆく。