Flowing City∼変化し続ける都市を目指して∼
鈴木葉大
1990年代から続く地方都市の中心市街地の衰退現象。日本各地で大きな問題となっている。対象敷地である掛川市も例外ではない。掛川市は駅から600mの距離に、掛川城があり、その周りには多くの観光名所がある。この掛川市では中心市街地が活性化するための火種があるにも関わらず、車の普及などにより住民同士の交流、さらに、観光客と地域住民の交流、多くのところで交流が失われ、コミュニティの希薄化が進んでいる。その結果、衰退はより加速している。
本設計では、掛川市の基軸とも言える掛川駅から掛川城までの600mまでの道を歩道化させる。そして、沿道の8つの敷地を新築する。新築する中には、コロナによって増えた「ワーケーション」などの短期滞在者の住居、時代に合わせた用途を配置する。それぞれの敷地が関係性を持ち、周辺へ賑わいが伝播するような用途を配置することで、この基軸から掛川市を活性化させることを目指す。
教員講評
2階を二拠点生活をする人達で繋げてしまえば、既存の道路とかいろんなものを無視して結構そこはもうそういう人専用の場所だったというようになれば、意外と魅力的になればこの上に住みたいと思う。(長谷川)
途中で車道に分断されていますよね、同じ問題が過去にもあって、それを解決しようとしてくれなかったのが残念だなと思います。フェーズ3の後ろにだんだんと広がっていくのを踏まえているようなので、それはすごくいいなと思います。非常に発展していく可能性が生まれた。(八木)