バウンダリーカッチング

バウンダリーカッチングboundary cutting

Name:
田嶋亮
Ryo Tajima

バウンダリーカッチング

田嶋亮

磐田市福田は織物の一大産地と発展して街のなかに多くの鋸屋根の織物工場が建てられた。昭和48年には、規模が最大値に上るも、海外製品の輸入で需要が減少し縮小した。現在も機能している工場もあるが数は少なく、多くの鋸屋根工場は活用されていない。このままでは福田町の鋸屋根工場は減少し、地域の歴史を物語るものが失われてしまう。そこで、工場を新たに交流の場にし、それが福田の住民の日常の一部となることで工場を残していく。ここでは鋸屋根工場の転用に加えて、福田中央交流センターの建て替えも計画する。町内にサークルが 41 あり、中央交流センターで活動している。その日の人数、 他サークルの状況で活動の場を交流センターと転用工場で使い分け、活動がよりオープンにして街の中に新しい交流を生む。交流センターでの活動もより街に開かれたものとするために、工場の転用に加え、中央交流センターの建て替えも計画する。

教員講評

北側に拘らず、あらゆる方位に対して開口部を設けて、わざと光を壁に当てて蓄熱しようとか、もともとのこぎり屋根が持つ環境的なある種の潜在力みたいなものをもっと展開してもよかったのかなっていう印象。(中畑)
のこぎり屋根って一個一個見ていくと、屋根と敷地との関係性や方位とかで微妙に違うのではないかと思ってる。屋根の角度や下との関係性をもう少し解像度を高めていくと変わるのかなと思って、もう少し細かい設計ができたのかなと思いう。(後藤)