花ハ紅、柳ハ緑
鈴木颯太
本設計では既存のバスターミナルの課題点を解決し、さらに新たに建築を設計することで人間の交流とバスの交通 によって浜松の街中にネットワークを展開し、新たな建築の豊かさを提案するものである。また、卒業論文では全面的に植物を利用する建築が年々増加傾向にあることから近年の建築における植物の位置付けが今までの建材と同程度の価値が付与されはじめているという考えと、コーリン・ロウ「透明性 実と虚」を既往文献に建築において植物は実と虚の間の存在あたるのではないかという考えから「近年の建築領域における植物利用数の推移」をテーマに論文を執筆したが、その論文から通底したテーマで建築における植物の「実と虚」を設計で表現することを行った。人間が植物によって感じる豊かさから生まれる虚像の可能性を考える設計になったのではないだろうか。
教員講評
バス乗るのに待ってる間でも楽しめる。何の用がない人でもここにいられるし、この立体的な在り方がもっと面白くなる(長谷川)
樹木があるGLを持ち上げ、都市的な視線の抜けを作った。そのためにバスターミナルを地下に下ろしたと理解しました。そう考えるとこれは本当にいいなと思いました。(中畑)
ゲートがはっきりしているので、どこでも気軽に出られるような感覚を作った方がよりここが使いやすい。なんかすごく孤独な島に感じてしまう。(佐々木)