天竜の木とまちの共存

天竜の木とまちの共存The coexistence of theTenryu tree and the city

Name:
鈴木結梨
Yuiri Suzuki

天竜の木とまちの共存

鈴木結梨

浜松市天竜区は、約 9 割が森林であり杉や桧の産業地域として林業が盛んであった。まちの中を流れる川は、木材の輸送手段として使われ、林業が住民の日常風景に存在していた。このように木がまちに流れることで天竜地域の経済は潤い、木とまちは共存していた。 しかし、交通機関の発展により、筏流しや川狩りは撤廃され、鉄道や自動車での輸送、後に安価な外国産の輸入により国産材の利用率は大きく低下した。
現在の天竜は、林業衰退や高齢化・過疎化が進む一方、地域資源である山や川の自然、空き家を利用した飲食店など、天竜に潜むまちの魅力を楽しみに訪れる観光客が増加している。 そこで、地域住民と観光客をターゲットに天竜杉の価値の認識・発信・利用促進(林業復興)とまちの魅力の発信と活性化(経済の潤い)を計画する。
訪れた人たちが林業や木材触れ、木材の良さや工作することの楽しさを体感することで、木材利用の促進を図る。

教員講評

川や駅などを含めて、この街のシンボルとなるような風景の在り方というものをつくり、皆が集まる場所としての見え方、集まり方というものを地域として捉えると建築になるかなと思います。そこをもうひと押し頑張ってみるとすごく良くなるし、良いものになるかなと思いました。(佐々木)
川や街に対してどのように広がっていくか、もう少しこの環境も含めて色々な要素からの繋がり、それからの見え方という話が膨らんでいくと、おもしろくなるかなと思いました。(金子)