イ・ショク・ジュウ
田井賞

イ・ショク・ジュウClothing,food and housing

Name:
藤田亮太郎
Ryotaro Fujita

イ・ショク・ジュウ

藤田亮太郎

私たちの生活は衣食住によって成り立っている。しかし、衣食住を1人で全て行えるわけではない。ひととヒト、まちとヒト、必ずそこには繋がりが生まれる。住居と職場もそのつながりの例外ではない。本設計ではそのつながりを具現化するものとして、居場所(コミュニティ)を二つの間に置いて、つながりを持たせた。今までの上下ではっきりと分かれていた職住をずらしてあげることで、生まれた空間が居場所となる。二つの間に居場所ができることによって、そこが創造の場所となり、職場にも、まちにも、良い影響を与えるだろう。そんな新しい居職住の暮らしを提案する。今までの上下ではっきりと分かれていた職住をずらしてあげることで、生まれた空間が居場所となる。

教員講評

彫刻家一家が街中に住むという設定である。大屋根の下に住空間や教室カフェなどの小箱が平断面的に点在していて、空間そのものが創造的な場を想起させる。芸術家であることで、生活自体が自由であり、教室を経営しているなど外部者との接点が多いのはプログラム上の優位性を獲得できているが、逆に一般的な生活を満たすかどうかの不安は拭えない。しかし、交差点に面する敷地における全体構成は立ち姿として相応しく感じられる。(田井)