金指の街にマイレール意識を
奨励賞

金指の街にマイレール意識をGive a My rail consciousness to Kanasashi-city

Name:
袴田瞬
Shun Hakamata

金指の街にマイレール意識を

袴田瞬

JR新所原駅からJR掛川駅を結ぶ天竜浜名湖鉄道は2020年で生誕80周年を迎えた歴史ある鉄道で、開業当時の建造物が路線各所に現存し路線全体として文化財登録されている珍しい鉄道でもある。その天竜浜名湖鉄道金指駅は静岡県引佐町金指に所在する駅で、乗降者数は全駅中2位である。しかし駅前でのイベントは皆無で駅をコミュニティの場と考えておらず、敷地内には高架水槽・上屋・プラットフォームという2つの文化財が現存しているのだが、せっかくの文化財も金指の住民は認識している人は少ない。「地域の鉄道の必要性を考え直し育てていこう」という意識をマイレール意識と言うが金指駅もこのこの意識が低いといわざるを得ない。そこで金指の住民たちにマイレール意識を育むためのきっかけを作ることを目標として掲げコミュニティ施設を複合化させた新たな金指駅を提案した。

教員講評

色々なレベルの屋根があって、それぞれ異なる幅で、内部、外部が絡み合って、こちらに行くとまた逆に下がっていたり、アプローチから展開する空間操作が多様でうまい。(脇坂)
建築そのものの完成度、空間性も良さそう。一方、天浜線に対して向いている敷地の良さで作られている感じもする。(田井)
マイレール意識が一番やりたかったことだと思う。車好きは家の中にガレージ作って車を見ていたい、みたいな作り方をする。電車を取り囲むような形で、たまにしか来ない電車が来くると拍手が起こる位の作り方、というのもある。(長谷川)