湯るくめぐる
最優秀賞

湯るくめぐるYURUKU MEGURU

Name:
高村菜々
Nana Takamura

湯るくめぐる

高村菜々

静岡県の東部にある伊豆の国市、伊豆長岡地区は源氏山を中心にして2つの温泉街ができ、町が広がっていった背景がある。町の東側には絶えず狩野川が流れていて、豊かな自然環境を有している。また、源氏山の下端には伊豆を代表する順天堂大学病院がある。狩野川と源氏山の上端がぶつかる地点を今回の敷地に設定し、3つの土地をまたがる文化複合施設を提案する。主なプログラムは「ライブラリ」、「ギャラリー」、「歴史資料館」、「瞑想空間」の4つである。町にもともとある体を癒やしたり、ケガを治したりする体に対してアプローチしている流れと新たに作る心を癒したり、豊かに育てたりする流れで、町に源氏山を中心とする生命・生死の循環を生み出すことで、時の流れや自分の人生について考えるきっかけになる。この計画が人々のサードプレイスとなり、狩野川に親しんでくれることを願う。

教員講評

3つの橋が橋らしく、建物らしくみえて、全部が橋である情景になったらどうなのかなと思いました。(佐藤)
敷地の選び方とかコンセプトとか面白いが、ここに一本だけ巨大なものが必要なのか?建物とそれにつながる橋に見えてしまっていて、橋に建物がついた位でよかったのでは?(八木)
三角形の丁度川のところに建物を作ったという着眼点が面白い。断面を見ると川底も触れ合うことができるし、堤防ギリギリも見えるし、山の景色も見えるし、構成が魅力的。(佐々木)