ナガルル アーティスト・イン・ミュージック・ヴィレッジ
佐藤賞

ナガルル アーティスト・イン・ミュージック・ヴィレッジ

Name:
稲葉洋人

ナガルル アーティスト・イン・ミュージック・ヴィレッジ

稲葉洋人

山の中腹、周りを茶畑と豊かな自然に囲まれた場所に、音楽家の音楽活動を支援し、地域文化の活性化を目的とした「アーティスト・イン・ミュージック・ヴィレッジ」を計画した。

音楽ホールは茶畑という文化的景観を生かしながら、その中で誰もが音楽をいろんな形で楽しめるように設計した。宿泊部門では、音楽家が活動に集中でき、滞在したいと思えるような、特別な宿泊施設を計画した。

建物は、敷地前道路から交流棟、一般宿泊棟、音楽ホール、特別宿泊棟の順に利用者の関係性の度合いを考慮し配置した。建物の外観は、茶畑や風、人々、音楽という流れは直線ではなく曲線を描くことから、その流動的な様々な動きに合わせて曲面を使って構成した。

これは、建物としての非日常性と音楽を通して様々な人が集う場として、また景観上の象徴的な建物かつ茶畑と一体となる建物を計画するうえで重要な要素となっている。