ゆるくひろがる
伊藤響
ゆるい傾斜を持つ敷地に合わせ、ホールも傾斜のようにゆるく広がっていくようにした。
ホールの舞台部分は、客席側とホワイエ側の両方にそれぞれ約5.5mの大きな引き戸を持つ。これにより客席側だけでなく、ホワイエ側にも舞台が開くようにした。客席側をメインに使用したい場合は、ホワイエ側の戸を閉めて壁とし、ホワイエ側をメインに使用したい場合は、客席側の戸を閉めて壁とする。また、両方の戸を開ければ、ホワイエから客席にかけて一体のホールとして使用することができる。
このようにすることで、前面道路に向かって傾斜と共にホールでの活動が広がっていく。