森
牧田実夕
アートをより、身近に、美術館がみんなの居場所となるようなものを提案する。イサムノグチ の言葉で、彫刻は子供たちに遊ばれて、自然や季節によって完成するという言葉がある。この言葉からイサムノグチ美術館を設計していく。みんなの居場所であり遊びに溢れる空間を森だと考える。様々な場所が展開され自分のお気に入りの場所を見つけていく。また、森は学びの場所であり、人は常に発見し学び感性を磨いていくだろう。また、もともと公園だった敷地という土地を生かし、高低差を出した遊具的な空間にすることで自然とその場に馴染む土地から生えたような空間を目指した。イサムノグチの全ては彫刻であるように建築も彫刻であり、土地も彫刻であることあーとの街にふさわしい建物を提出する。
教員講評
約30枚のレベルの異なる屋根を無数の柱で支え、全体としては屋根の上も利用可能な公園の中に、森の中を散策するような空間性を持ったアートギャラリーを計画している。
敷地北側に寄った配置計画や動線を気にしすぎてか柱が壁際に偏っているなど、まだ良くなる部分も見受けられたが、受け答えから考えてきた事、またはその量がとてもよく伝わってきた。この課題で初めて見た大きな模型も提案の良さを伝えるという考えの現れだったのだと思う。(彌田)