野根
樋口凜太朗
建物内はキャンパスの新たな居場所として、建物の屋根は坂の上から芝生広場をつなぐ通路として利用できるようにした。通路やカフェテリア、外部に対してプレゼンテーションホールを壁で覆わずオープンな場とすることによって普段はあまり見ることのできない他学科、他学年の授業の様子を多くの人が見ることができ、様々な分野に興味をもつきっかけの場となる。建築物本体に対して屋根が大きく、重厚な雰囲気があるため、建物南西側にあるカフェテリアとフリースぺースはカーテンウォール、その他の場所も開口部を大きく取り、外からでも建築物内部を見通すことができる。これらのことによって屋根の力強さを強調するとともに多くの人が気軽に利用できる空間を作り上げた。
教員講評
なんとも不思議な魅力のある案である。屋根スラブが不定形な斜めの形態で,内部を覆うというより移動空間として提案されている。それにより周辺環境と内部空間が微妙に繋がっていく。要素を発見し,建築の可能性を示した案である。(長尾)