つながる場
大石健介
学科間での交流は一部に過ぎずどのような活動を行っているのかがわからないのが現状。他学科の様子を自然に見ることができこれにより自分が新たに興味を持つきっかけや新しい人とのつながりが生まれるかもしれない。そこで学科を超えた共に活動をし共に休憩のできる交流の場を設計した。端と端をつなぐ構成にして一人一人が自由に歩くことができる自由な動線構成となっている。またそれぞれの部屋は繋がっているが各部屋の天井高やレベル差、床の色により感覚的に空間が異なっていることを把握することができる構成となっている。敷地周辺にある木々内部空間にも取り入れ木漏れ日などの自然の雰囲気を反映している。つながりと空間に注目をして設計した。
教員講評
大小さまざまな大きさのキューブが角同士で接続され、ピロティによって持ち上げられた、独特な平面形式を持つ建築である。角同士で接続されるので、隙間がたくさんできる。つまり、1階のピロティの外部とは別に、2階にはキューブの隙間にできた多角形の中庭状の外部空間が生まれている。いくつものキューブはずるずると繋がって、学生たちの活動に応じて利用規模が決定される。さらに外部まで活動領域になり得る。このように自由さを持ち得ながらもある程度の親密性を持ち得る空間形式を提示できるのは容易ではない。今後が楽しみな学生である。(田井)