光の美術館
大石健介
袋井市は子育てや自然を通した交流、健康づくりに力を入れている。美術作品を通した交流から私たちの実際の交流へと深まっていくような美術館を作りたいと思った。そこで光を通した交流の場“光の美術館”を設計した。作家はヘンリームーアで展示する。作品は大きく分け“横たわる像+母と子+家族の像”として入口から出口に向かってい行くに従って作品で取り上げられている人数が増えていく。そして、作品の世界では交流が深まっていく構成となっている。これと共に屋根部分またサイドの部分にスリットを用い、スリットの間隔や厚みなどにより空間の光の構成の変化をつけた。これは交流が深まっていくに従って柔らかい光が多くなる構成となっている。交流と光による演出に注目をして絆が深まっていく美術館を設計した。
教員講評
多様性とインターフェイスの関係を丁寧に考察した案である。し込む光が外部ルーバーのピッチや方向により環境と呼応して変化していく。建築における身体性とは,受動態としての主体を認識する時ではないだろうか。アートだけでなく贅沢な時を感じる提案である。(長尾)