Sense of Unity
仁藤千裕
「茶畑」「美術館」「人」の3点をいかに一つにできるか、一体感を感じさせられる建築物にできるかを考えながら設計しました。
建築物と駐車場をあえて遠くに設置し、茶畑の間を通って美術館にたどり着くよう長いアプローチ作ることで、人と茶畑との一体感を作ることが出来る。また、建物内からの景色だけでなく、駐車場や長い道中からもきれいに景色を見ることが出来るように駐車場と建築物の最高高のレベルを合わせ、東側に設計しても景色を一望できるようにした。このレベル差を合わせることは、大きな存在感のある美術館を消す効果があり、茶畑に溶け込んだ美術館となる。これは、テーマである「茶畑の中のアートプレス」に沿っていて、美術館と茶畑の一体感を図る。
この美術館は、自然を利用している。入館口の長い通路には、水面の模様が壁に映し出されていることや、建物内の天井から入る自然光は床に映し出される。これらは、人の動線の役割を果たす。屋上は水と床のレベルを合わせることで水との一体感を感じさせ、広いテラスは自然との一体感を感じることが出来る。