波の子
山田恵史
自分がまちに開く子供の居場所を考えるうえで、子供の時に楽しかったことを考えた。その時に浮かんできたことが、初めてのことなどに挑戦する冒険心であった。具体的に何かを「上る」「てっぺんに立つ」「潜り抜ける」であった。そして、これを形としてできたのが波であり、その波が連続し連なることでできる空間の変化が、子供一人ひとりに対する居場所、冒険心を掻き立てられるのだと思う。
今回の作品には、波の連続を不規則に配置し、それを6列に並べ年齢や用途に合わせた配置を意識した。この波を最大限見せるために壁面をガラス張りにし屋根を強調した。敷地と公園との間に建築物を配置することで、敷地から建築物を通り抜け、もしくは屋根を渡り公園へ行くことができ、まちとのつながりも意識しました。