路地散歩
奨励賞

路地散歩Walk in the alley

Name:
佐野真子
Mako Sano

路地散歩

佐野真子

近年、地方都市が抱える問題として人口減少や少子高齢化がある。静岡県静岡市清水区にある次郎長通りは、国の登録有形文化財の次郎長生家や廻船問屋が数多く残る歴史があるまちである。しかし、店舗数の減少や空家問題、観光客の減少、住人の減少が課題となっている。そこで、空家が集う三つの場所に創造の場、知識の場、食の場の機能を持たせた居場所を提案する。また、建物で隙間のない次郎長通りに余白と路地をつくることにより、集いの場が生まれ、路地から川、神社、他の場所へ繋がる。三つの場所を拠点とし、まちに循環をもたらすことにより次郎長通りに賑わいを取り戻す。

教員講評

この場所が好きということは伝わってきて、それはすごく良いこと。ここを路地と捉えていた所も好感を持った。路地の空間構成、路地を構成しているものは何か、例えば、アーケードってこの場所の良さになっていないか。(彌田)
切実な、自分の生活圏に近い場所で、処方箋がパッとあるようなものでもない。丁寧に設計して、細かくこの場所を考えて、よくできている。反面、卒設とはもっと伸び伸びできる場所でもあり、そういうテーマだったはず。(中畑)