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白瀧昌寛

この住宅は、省・創エネを構造・意匠面から実現することで「環境配慮の見える化」を行い、単なる環境配慮を超えた、建築関係者に対するエコ思想の普及も目標として計画しました。その理由として、近年建築では、省・創エネで環境配慮を目指す建築が増えていますが、その一方で、その手法としては、省エネは、高効率の設備の導入・高性能の断熱材の使用であり、創エネにおいても、ソーラーパネルによる発電など設備や材料の高性能化等の「目に見えない部分の工夫」により、省・創エネを達成しようとするものが多く、構造・意匠といった「目に見える形での環境配慮」は普及していません。しかし、私は、構造・意匠といった「目に見える形」で省・創エネを実現すれば、建築関係者の生活態度にも変化を与えると考え、省・創エネの見える化は、建物自体ではなく、人々の環境意識によるものにも良い影響を与えると思います。本計画では、その考えの下、壁柱の配置・形状、上部大型ファンの設置など環境配慮を前面に出したデザインを用い、住人だけでなく地域の人々に対しても環境配慮について意識させる様な住宅として計画出来たと思います。