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伊藤勢来
遠江国分寺跡にまちに開いた子供の居場所を計画する。当時、遠江国分寺にあった塔の屋根の一層一層を分解しばらしつつ、1つ1つが重なることで、人と人との交流の場が生まれる。それらは、子どもの居場所をつくると閉ざされてしまう道をつなぐことができ、現代性と歴史性が展開し子供の居場所が生まれ、まちに新たなシンボルを与える。
切妻屋根の高さや棟、建物の位置をずらし重ねることで、閉じた空間と開いた空間が対比的に生まれたところは、1人で活動する子供、少人数や大人数のグループで交流するときも子供たちにあった居場所となっていく。アーケードを通る、子どもたちの活動風景を覗けたり地域交流をしたりと、常に交流の場が生まれるため静かな寂莫としていた公園が地域の人の居場所にもなるだろう。