開いて近づく家
鈴木隆公
この家族は、4人家族で両親はともに料理をすることが得意である。施主は、そんな自分たちの特技で地域の人との関係性を近づけたいと考えている。そこで得意な料理でお店を開くことを提案し、キッチンの形を開放的にしようと考えた。そのようにすると開放的なキッチンは地域の住民を集め大きなキッチンを形成するだろう。そしてダイニングで一緒に食事をすることでより地域の住民と距離が縮まり近い関係性が生まれる。家族のプライベートを守るためリビングは2階とし、お客の目線に重ならないようにレベル差を設けた。そのレベル差は、家族同士の目線もずらし小さな延床面積の建物であるが壁や扉を無くしても自身の場所が確保できるように、そして大空間がとれるように配置した。家族が一つの大きな空間に生活していても適度にプライベートを守りながら近くで生活が出来る家が完成した。