鏡回廊
大平一真
テーマ:鏡
アーティスト:ゲリハルトリヒターダミアンハースト
展示作品:ビルケナウ桜シリーズなど
形態・空間構成の意識:外壁を全て鏡にし、様々な大きさの立方体を展開させることで、内側は外と遮断された美術品に集中できる、巡るような空間に対し外側は壁に反射した茶畑や、車、人、彫刻などが現実とずれた曖味な空間を作っている。また、敷地の外側を車や徒歩で回ることで、建物の隙間から街並みが見えたり、建物同士で反射し合って無限鏡のようになっていたり、彫刻品や人が反射し、増えて見えたりと、外を回っても中を回っても面白い2度楽しめる建物。
動線:1番大きな建物に機能面をまとめることにより、来館者は美術品を見ることに集中でき、従業員は短い移動距離で仕事ができる斜面の処理:整地し、フラットな所に建物を建てることで異質感を出している。それにより、謎の建物が立っていることで興味を持ち、来館者が増えることを狙っている。
外空間の連続性:自然にドライブスルー感覚で敷地に入ることが出来、周りから建物や彫刻品を見ることで、初めは謎の建物だったのが、美術館だとわかり、その後にある駐車場に車を止め、入館するもよし、外だけ見て、目的地に向かうもよしの人それぞれの楽しみ方ができる。
富士山・駿河湾へのビュー:連続する建物の隙間から富士山や駿河湾が見ることができ、富土見山からの山の連なりの中に見えるような楽しみがある。