共に育ち育てる
波田野日葉里
この建物は、託児所を運営する集合住宅である。コンセプトにもあるように、住人や地域の子どもたちが交流しあいながら共に育っていく空間をつくりたいと考えた。商店街側の細い部分から人を集客するようなアプローチとなっている。細い部分では、子どもたちが作った作品を飾るギャラリーとなっており、個々の住戸の寝室(フレキシブル空間)のある1階部分へ通り抜けるか、スロープで2階の託児所へ移動することができる。
託児所より東側には共用キッチンがあり、そこでは住人や子どもたちが食事をしながら交流できる空間となっている。3階では各住戸の水回りなどの機能的な空間が配置されている。1、3階の居住空間の間に託児所が設けることで、プライベート空間とオフィス空間が近い存在となり、新しい住み方の提案とした。