交わり、つながる
森下空々
敷地であるこの商店街は、以前まちの中心であり、賑わいを持っていた。現在では商店街の高齢化が進んだことや、近郊に大型ショッピングモールができたことにより、まちの賑わいが薄れている。そのことから、街に活気を取り戻す提案を行う。
商店街は人々が歩くこと、滞在することで賑わいを持つと考える。敷地である沼津市は比較的温暖な地域であることから、外部を大きく取り入れる設計とした。町方町周辺には小学校があり、また自転車で行ける距離に中学、高校、専門学校など学生が集まる場所がある。そこに注目し、活気のある子供を呼び込む設計を行う。具体的にコワーキングスペース、カフェ、図書館、本屋を置くことで、人が滞在できる場所をつくる。
外部にも大きくスペースをつくり、心地よい外の風の中で遊ぶことができる。暮らし方とのつながりについて、学生の一人暮らしや、家族で住むなど様々な形の世帯が入ることで多世代との接点ができる。外部空間を大きく取ることで、少し外で話したり、子供と遊ぶことで交流ができることを期待する。商店街に若い力が入り込み、賑わいのあふれるまちに変化していくことを期待する。