みんなでつくる、繋がる
宇田早希
私は今回、生徒自身が自分たちで居場所を作ることができる学校を設計した。教室の壁を半分にすることで、授業によって後ろまで広く使ったり、前の方に集まったりさまざまな使い方ができる。
また、教室と教室の間では外を見ながら授業ができる少人数教室や、先生と1対1で話す面談、グループワークで2.3人で集まって行う作業など、小さな居場所をつくるだろう。テラスも設けてあり、校舎から運動場で活動している様子を見ることが出来る。メルヘンルームという図書館側にもテラスがあり本を外でゆっくり読むことができる。
さらに、この地域は梅田川がすぐ近くにあり洪水が起こりやすい特徴がある。そこで、子供たちの安全確保のため5mピロティで持ち上げた。5m上げた下の空間を地域交流スペースにし、地域の食材を使ったマルシェだったり、地域集会、近くにある芦原保育園の子たちも遊べる場所にした。
校舎の床を大きく吹き抜けにすることで、下にいる地域の方からは小学生が授業をしている様子、上にいる小学生側からは地域の方々が楽しんでいる様子がお互いに感じられる。