「木造建築作品のトレース「前川國男 自邸」

伊織小姫

線の太さと濃さにしっかり差がつくように、図面のどの部分が重要なのか、どの部分をはっきり見せたいのかを意識して書き込んでいくようにしました。特に、配置図兼1階平面図については建物だけではなく敷地内の庭などの書き込みもあったため、メリハリのある図面になるよう、濃淡の差をより際立てるように意識しました。また、建築物においての優先度を考え、柱が一番大切だと思ったため柱を一番太く、濃く書きました。模型については、骨組みを作る過程で、幅がばらついたり曲がったりしないように切り出すのに苦労しました。骨組みが交差する部分の凹みに正確にはまるよう計算し、１mmでも誤差があると綺麗に作れないためとても細かい作業でした。材料同士を接着する際にまっすぐくっつけるよう注意しました。この課題を通して図面の書き方や模型作りの技術など多くのことを知ることができたため、後の課題でも何度も振り返っている作品です。