わけあう とき
えんつりー賞

わけあう とき”Time” to share

Name:
伊藤暉
Hikari Ito

わけあう とき

伊藤暉

アルベルゴ・ディフーゾのまちづくり計画をベースに3つの計画地の集合住宅が固有の生活機能を備え、まちの各所にネットワークを形成する計画。その3つの集合住宅には生活機能として、キッチンスペース、銭湯、コワーキングスペースのうちの1つが割り振られるというコードを設定。機能が欠如した生活の場で、それらを補う空間・アクティビティをつくり新しい生活のバリエーションを計画する。(上絵/siteB 集合住宅「せんとう」)

教員講評

街区の取り残された中庭的なこの敷地は、難解であるとともに成功すれば劇的な効果を生む。この案は空地中央に残された倉庫を銭湯として改修し、周囲に路地を挟んで住居群を配置して銭湯付き集合住宅としての全体像を生む。通り抜けできる路地は、銭湯利用者にとっては親密感を育み、また、ここに住む住民たちと仲良くなれば、路地上部のコモンテラスに招かれ、より深い近所付き合いが生まれるだろう。新たなコミュニティのハブとなるに違いない。そして、模型や図面から見出されるスケール感の良さも一役買っている。(田井)