土間暮らし
村松幸星
この商店街を盛り上げるためには、街の人々が繋がり、この街の人々が商店街に訪れる必要があると考えた。下層をピロティにして隙間を作り、人が集まれる空間をつくった。住民は土間を開放し、暮らしの一部を共有することで商店街と街と繋がる。
教員講評
商店街の入口、大鳥居の脇の敷地に、大きな片流れの屋根が群をなす風景は、通りの終着点である浅間神社を彷彿するようで相応しいデザインだと思える。「通り抜け」のデザインコードに応えるように、1階は土間を多用し、大屋根の軒下空間も含めて内外部が曖昧に連続するような空間は、誰でもがふらっと寄れる開かれた町を具現化しているようで望ましい。軸組による軽い構造形式も併せて効果的だ。(田井)