車庫土間付き住戸
堀那奈海
建物の外側部分から、車道、住戸、歩道、商業、の順でドーナツ状に配置され商業を中心としてこの建物が出来ている。自動車で訪れた人は、外側の車両部分により全階を自動車で巡回することが出来、徒歩できた人も中心にある吹抜けでつながれた階段や、エレベーターを使って建物をまわることが出来るようになっている。住戸は主にメゾネットになっており、1階は車が一台以上止めることが出来る土間仕上げの車庫。2階部分は、生活スペースになっている。1階の土間部分には、それぞれのの住戸によって洋室が置かれていたりキッチンなどが置かれている。そのため、住む人のライフスタイルに寄って一1階の土間部分を客間や趣味部屋、仕事部屋に使い分けることが出来るようにした。
教員講評
駐車場の処理の仕方がこの計画を決定づけると言っても過言ではない。この作品では車路が一層おきに建物全体を取り囲み、各住戸の玄関先までアプローチできる。住戸は車庫の脇の公共性の高い階と、そこから上下に至るプライバシーの高い階のメゾネット形式となる。そして中庭側は地上階から吹き抜けで連続する住民たちと周辺環境の人々が交錯するコモンエリアだ。このようなパブリックからプライベートの混在のさせ方が秀逸である。(田井)