矩形の木漏れ日
平間聖規
サードプレイスとしての居場所に求めるものは各人によって異なるため様々な要素のある豊かな空間を作りだそうと考えた。3メートルグリッドに柱を立てることで空間をゾーン化し、その柱の上に屋根を四方に傾けることで光の入り方に変化が生まれた。林立する柱と木漏れ日のような光により、林のような空間となった。均等に並んだ柱により構成されているが影や家具、床により、均質な空間とは異なった多くの人にとっての居場所となる。
教員講評
柱と屋根が樹のような造形を持ち、敷地内に「林立」している。その木陰に本を集まり、蓄積され、人々が集まる場所がある。ストラクチャーの持っている可能性に着目しつつ、立体的な階構成によって、多くの表情のある場が用意されており、タイトルの「矩形の木漏れ日」にふさわしい豊かな内部空間を提案している作品である。