繋ぐ
鳥居太樹
計画地には隣接する公園がある。公園をサードプレイスとして利用する人は少なくない。そこで、公園の連続性を創り上げることで、「サードプレイスとしての新しい図書館」が生まれるのではないかと考えた。
今回は階段を上下を繋ぐツールとしてだけでなく、図書館と公園に用いることで連続性を持たせた。階段の視線、動線は、東西方向に向かい、平面では南北方向に人が交差し、人と人とが繋がっていくと考えている。
教員講評
隣の公園や、土手、河原、遠方に眺められる遠州の山々などの風景にとても美しく馴染む、ランドスケープ的な建築である。公園に向かって大階段が3階まで連続し、さらに各階には巨大な踊り場のようなテラスが張り出している。階段やテラスは、室内と連続的に読書や様々な活動を誘発し、場の力が居場所を生み出す好例である。(田井)