まち家族
優秀賞

まち家族machi family

Name:
市川亜美
Ami Ichikawa

まち家族

市川亜美

現代の住宅は、核家族化に加え、敷地に選定した舞阪町の小路空間では、空き家の増加により家族が崩壊しつつある。計画として木密地域である敷地の区画整理を行い、新しい家族の在り方を提案する。まず既存住宅のリノベーションを行い、家の中のパブリックな部屋であるキッチンや風呂などを共有し、全体を1つの家族として捉える。そして、そのパブリックを繋ぐようにして、 インフラ(新築)を差し込む。そこにはまちの循環を促す商店街を設けた。商店に訪れる人を含め、まち全体が家族となる。またそのインフラは火災や津波という災害を防御する。

教員講評

緻密に考えられていて面白い。防火や防災もコミュニケーションに絡めて計画されているのも説得力がある。(渡辺)
自分の場所の問題提起と、新しく入れる部分と、作られる空間と重なってきて、問題を解決する空間がしっかりできていた。(金子)
私の卒計もこういう感じで、デコンストラクティビズムを扱った建築で、これを“令和のデコン”と命名したい。既存のバナキュラーが強いのに対して、挿入することによって何かが浮かび上がる手法。(長尾)