集うアトリエ
山口 諒也
この住宅には居住者を含め、皆それぞれ同じかあるいはまったく別の目的を持った人間が集う。アトリエで各々技術を磨く居住者、それを見に来る人、一息つきに縁側に腰掛ける人、作品を買いに来る人など。このような、様々な人間一つ屋根の下、同じ空間に存在していることにより、相互に影響を及ぼしている。居住者が生み出すオリジナルの芸術は、地域活性化につながり、いずれこの住宅が、地域交流の拠点となることだろう。
教員講評
鬼瓦職人、音楽家、ダンサーの3名が創作活動と暮らす場としての作品である。大きな屋根を覆うことで3つの創作活動の場と個室を立体的に生み出している。断面的、立面的提案、また材料・色彩計画により印象的な案となっている。しかし残念ながら造形のみで、内部空間の豊かさにまでは繋がっていないが、チャレンジ精神を評価した。