Anti-close
特別賞

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Name:
木下翼
Thubasa Kinosita

Anti-close

木下翼

床高、向き、敷地の配置により、壁で仕切ることなく空間を分け、それぞれの条件により室で行われることが変わるのではないかと考えた。例えば交差点側の部屋は、畳に座った時の目線の高さが道路を歩いている人と重なる。ここでコミュニケーションが生まれ、開く家となる。逆に、外部の視線とずれた部屋は開くことなくその機能にそぐわった行動がなされるだろう。

教員講評

設定は普通の血縁家族。つまり、特定の家族に向けて作られたものではない。それは住み手がその空間をどのように使いこなすか問われているのであり、現代における商品化住宅と同じことかもしれない。開かれた場と、閉じた場を意識的に用意した構成の割り切りは秀逸だが、それを繋ぐ中間的領域が最もワクワクさせる場である。