BASE
清水萌衣
山梨県甲府市の中心に位置するBASEは、交通・商業と盛んである。別名「甲斐国」とも呼ばれ、富士山とともに活気ある町として人々が生活していた。その賑わいは利便性も兼ね備え、現在も続いている。富士山と歴史から生み出された形状は、内外で影響を及ぼす。室内は高低差から生まれる視点のずれを利用した活動の広がりで、屋外は凹凸のある外形で活動に適した場所の選択が可能だ。利用幅の大きい空間で自発的な活動を促している。
教員講評
・不定型なかたちの造形力と計画的に押し込める腕力を評価した。トラックを上部に配置して、真ん中が空けているが、運動会はどうやって開催するのか?図書館が最上階にあるが、下階にあるべきでは無いか。職員室の天井高8500mmは必要か?(脇坂)
・形態を操作することで周辺の環境との関係性を気にしているのが良い。ただ、SANNAのようなカーテンウォールがいいのか?そこは思考停止に見える。(佐々木)
・内部構造と外部構造(200メートルトラック)を分けているが、中があまりにもざっくりしすぎていて、壁が無いのに授業が成立しない。垂れ壁を考えるだけでもっと良くなる。二元的。新しい機能が浮遊。カーテンウォールは悪くない。(田井)
・思い切ってつくろうという考えは良い。(八木)