20+1
田井賞

20+120+1

Name:
清水萌衣
Mei Shimizu

20+1

清水萌衣

浅間通り商店街は歴史と文化のある地元密着型の商店街だ。この場に訪れるゲストが商店街の良さを発信していく計画をたてた。この集合住宅は、学生から家族をもつ20世帯+ゲストが暮らす。ゲストと住民をつなぐ土間では、挨拶を交わしたり商店街での発見や体験を紹介しあったりと、ここから活動が広がる。この内外を緩くつなぐ土間で、商店街と住民とゲストをつなぎ、集合住宅とゲストハウスから生まれる賑わいを街に還元していく。

教員講評

軽やかに「一緒に住む」ことの楽しさを伝えてくれている。家型が示す住む場所のサインが重層して余白を生み出し、街がこの建築に忍び込む余地を与えている。このような、そもそもが無駄と片付けられる空間を意図的に計画できる社会の寛容さを求める批評性を持った作品と言える。ただし、投げ出すことだけではなく、そこに建築家としての意図を込めたプログラムが企画されるべきである。