十重二十重
田中葵
新興住宅地に囲まれた立地にある学校の多くはプライバシーや外部への影響から内側へ閉じる傾向にあると考える。そこで街全体が大きな学校と捉え、子供達を地域が見守る形をとる。中心のCRの周りに特別教室を配置し、核となる部分をリングが囲うようにして、「見守る・見守られる」の関係をつくる。CR、中庭・テラス、OSが1セットとなるグリッドを形成し、外へ誘う動線を造りながら子供達と地域を緩やかに繋げる。
教員講評
・毎回のエスキスで努力の跡が見えるスタディを持参し、案をさらに作り込んでデベロップしてきた。内側に室をつくったときの改善方法について改善すればさらに良くなる。(脇坂)
・吹き抜けをつくるなどまだまだ工夫のし甲斐がある。よくできているが、一マスの大きさを見ると、寸法を書いていない。(八木)
・うまいプランで仕組みができている。ボリュームの扱い、屋根の掛け方として、勾配つけ方の工夫がほしい。自分が中に入って空間を体験しているのか?(田井)