来未
有田晃己
かつては宿場町だった「気賀」。現在はさびれたシャッター街、薄暗い路地、利用されない空地。これを学校へ取り込み、市民の「通り抜け道」とすることで新たな街道を作る。街の人間と学校との新たな活動の在り方を提示する。教室同士の隙間や、広くとられた廊下などが持つ‘間‘から何を感じるだろうか。緩やかにたわんだ切妻屋根は気賀の神社や公園山を連想させ、人を、環境を優しくくるむような街の居場所となる学校を計画した。
教員講評
・商店街のような1階の通り抜けは一般の人が入ってくるのか?通り抜けさせようとする入口・出口の構えになっておらず、わかりにくく、綺麗だが暗い。メインの通路と関係なく屋根が掛かっている。(田井)
・上手に解いているが、2階が敷地に対して太りすぎ。いらない空間、絞れる空間があちこちにある。ランチの庭もあえて絞る。通りを大切にすることで、もっと気持ちよくなる。(佐々木)
・カードボードによる模型表現は良い。空間が間延びしている。外との関係を結べるはず。穴を開けて上下の関係性をつくるなど。(脇坂)
・商店街にしてはスケールが大きすぎて、イオンモール的。周囲の住宅街との関係を丁寧に考えるべき。屋根がべたっとして大きくなりすぎている。(八木)