HAGUKUMU
原田留主
育:磐田コシヒカリの普及と共に若手農家を育成する。農業高校や農林大学の学生たちの稲作への発展学習となる。
売:ここでは毎日市場が開かれる。市場では、敷地内の米や、磐田市の特産品、売り物にならない変形した農作物など、家庭の余り物まで売り物になる。また、地域に開かれたキッチンで作り、売ることもできる。
繋:地域に開かれたキッチンでは、そこを通る人までも巻き込む。また、様々な食事、晩餐会が見られる。
教員講評
この案においてもテーマは農業と食である。外部には「広場」や「市場」が計画され、内部には学びの場として図書スペースが設けられる。それらの諸施設を結びつける中心機能として大きな「キッチン」が計画される。そこまでのストーリー作りは現代的で好感がもてるが、具体的な建築空間の提案がなされていない。スタイロフォームのブロック模型から進展していない。ビジョンを絵にして提示するのが建築家の仕事であるが、大いに未完成である。(佐藤)