暮らしの劇場
有田晃己
小さな段差、スロープ、階段によって多様なレベルを持った書店とイベントスペースを計画した。日常的に書店へ行く人、イベントに来て館内を回る人、用もなくうろうろする人、地域住民とここに住まうアーティストやショッパーとの関係性が日常の中の特別をデザインする。生活と本、芸能という違った分野の絡まりでここへ来て新たな興味、知識を手に入れ、同じコミュニティを持った人々が集う「コミュニティマーケット」を展開する。
教員講評
訪れる人々が広場を介して内部に誘導されるような配置計画と、断面計画により「コミュニティマーケット」という場を提案している。書店とアーティストインレジデンス、イベントスペース、住戸などの「暮らしの文化面」に着目した機能提案が広場との関係を作り、さらにまちに広がる様な放射状の平面計画に魅力を感じた。