雨に恋する休憩所
金子賞

雨に恋する休憩所resting place in love with rain

Name:
牧田実夕
Makita Miyuu

雨に恋する休憩所

牧田実夕

「雨が嫌いだ。」そう思う人は多いだろう。私は、雨が恋しくなる設計を考えた。雨水は人に癒やしを与える。ゆるやかに流れ空間を造り上げる。この雨水をつかいさらに癒やしの空間を造ろうと思う。凹凸の空間では、水が滴り、流れ水琴窟からの音で心が震える。傘による空間では、人が集まるほど空間が広がりまた違う音で心振るわせる空間を造る。

教員講評

《雨の形や音》をテーマとする作品が多い中で、球体の表面を組み合わせた雲のような形状の殻をもつ休憩所。雨は、凸と凸の接点で表れる谷を流れ、いくつかの集水点からポタッポタッと水滴が内部に落ちる。水滴の先は水琴窟、雲のような殻は、内側から見るとくぼみが集積したカタチで、水滴音の反響を促進させる。一見、雲をオマージュしただけに見える形状だが、水の流れに対し、外形内形が機能する造形力を評価した。