見せる場
鈴木結梨
掛川の城下町は、経営している店舗も所々並んでいるが閑かであり、既存の店舗が利用されるような街づくりを計画することで城下町の再生に繋がると考えた。ゲストハウスや特徴を持った施設(カフェ、茶室体験、銭湯等)によって観光客や地域の方が集まる。そこで見せる場を通じて店舗を認知してもらい本店に足を運んでもらうことで既存の店舗が利用される。また、街の大きなネットワークと敷地内の小さなネットワークが生まれる。
教員講評
掛川の旧城下町に散在する空地に、2階建て規模の小さな施設群が配置される。それぞれの施設は「ゲストハウス(宿泊)」「見せる場」「特徴ある施設(アートギャラリーやカフェ、銭湯など)」から成り、それらが半戸外の通り庭や小広場を介して連結される。2階部分は緩い片流れ屋根のデザインで統一されていて、機能面のみならず視覚的にも都市にネットワークと構造を与えることに成功している。