Mask

避難所におけるマスク着用が及ぼす自覚症への影響

2019年から我が国もコロナ禍に陥り、マスクの着用が推奨されました
脱コロナとなった2023年においても、いまだにマスクの着用を継続する人が多く、マスクの需要はまだまだ続きそうです。

また、静岡県では近年、毎年のように土砂崩れや水害が発生しており、避難所がとても身近になっています。そこで、本研究室では避難所環境下において、マスクを着用することが被災者に及ぼす影響を調査しています。

マスクによる影響を表現する指標はありません。そこで本研究室ではマスクをつける悪影響を評価するため「息苦しさ」を提案しました。

息苦しさは、中間期や夏において悪化しやすい傾向がわかっています。
空気の比エンタルピーが50kJ/kgDAを上回るような環境では息苦しさはどんどん上昇します。ただし、涼しい/寒い環境では息苦しさを覚えることはありません。つまり冬期にマスクをつけるデメリットはほとんどないことがわかっています。

マスクを夏に付けると、呼吸数の上昇、心拍数の上昇、ストレス耐性の低下が認められています。避難所のような過酷な環境では、マスクによって心身に負担がかかるので、どのようにストレスを回避すればよいかを現在分析しています。