第3回かけがわ建築夜会にコミュニティーデザインを仕事にされている内海慎一さんをお呼びしてお話を聞かせていただきました。コミュニティデザインとは、デザインの力を用いて、コミュニティが持つ課題解決力を高めるよう支援することです。普段我々は、どのような空間を設計すれば利用者が豊かになるかをカタチあるものとして考えています。一方で、内海さんはまち、地域にコミュニティーというカタチないものをデザインされています。お話の中でも、実際にどのようにしたら知らない人同士が打ち解けられるのか、実践する場面もありました。

良い空間ができただけでは良い建築ができたことにはなりません。良い空間を利用してくれる人々、関係性があってこその良い建築だと思います。内海さんたちが良い関係をつくり、設計者が良い空間をつくる。そしてできた空間にコミュニティが根付く。これがこれからの建築に必要なプロセスではないかと感じさせられました。        　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　M1　滝内