2024.04.04

2024.1.26 第4回建築夜会竹内昌義さんレクチャー

第4回建築夜会は、「脱炭素社会の建築。」と題して、みかんぐみの竹内昌義さんをお呼びし、大日本報徳社にて講演会を開かせていただいた。 竹内昌義さんは、建築デザインとエネルギーを専門に活動をされている方で、低燃費なエコハウスを軸に、エコタウン構想(エコタウン:再生可能エネルギーの活用、地域の森林資源の建物への利活用等を進める街の在り方)、エコハウスビルダー(低燃費なエコハウスを作るノウハウを伝授)の指導、セルフエコリノベーションのワークショップ、建物のエネルギー診等されている、いわば建築を脱炭素という側面から考えている方である。 そして、僕にとって、建築を脱炭素という視点から考える事は、とても新鮮で興味深い事であった。というのも、ぼくたちのような建築意匠系の学生は、建築の「空間」「環境」を文化的な側面のみでとらえてしまう事が多いように感じている。究極的には、「なんとなくかっこいい。」こんな事がぼくらの中での基準なのである。そしてぼく自身そういった定量化できないようなものが建築の良し悪しに関わることに疑問を抱いていた。何か定量化できる尺度が欲しいと思っていた。また、それこそが建築的知性であり、乗り越える対象であるとも感じていた。 そんな中で、竹内昌義さんの作品は、太陽光パネルや分厚い外壁断熱、等ぼくらが躊躇してしまうようなデザインを挑戦的に取り入れ、それをうまくデザインしている。その姿勢に憧れを抱いた。 “建築的知性からの距離感を思考する事。”こんなことを考えさせられたレクチャーであった。

B3白瀧昌寛