2026.07.22

2026.6.21-7.10 Hands Together Project 2026 活動報告2

前回に引き継き作業編をお伝えします!
作業工程としては、主に躯体や屋根や開口部壁といった建物の上物の作業が主となります!


6月27日
ワークショップ7日目(休息日)バッタンバン訪問

ワークショップ7日目は、全行程の半分にあたる日でした。
この日は、作業の休息日も兼ねて、敷地から車で約1時間の場所にあるカンボジア第三の都市「バッタンバン」を訪問しました。

バッタンバンは、サンカー川沿いに広がる都市であり、旧フランス植民地時代の趣を残した歴史的な都市景観が特徴です。

まず訪れたのは、バッタンバン中心部に位置する「プサー・ナット市場」です。ここでは、新鮮な野菜や果物、日用品、手工芸品など、地域の生活を支えるさまざまな商品が並んでいました。また、建築的にも特徴的な屋根構成によって設けられたトップライトからの自然光が印象的でした。均質で快適な光環境を実現するとともに、市場空間に独特の雰囲気や空間体験を生み出していました。

昼食後は、バッタンバン市街を散策し、周辺の寺院や歴史的な街並みを見学しました。旧市街には、フランス植民地時代の建築や地域の伝統的な建物が残されており、異なる文化や時代が混在する街の魅力を感じることができました。

最後に、市内から車で約30分の距離にある「プノン・サンポー山」を訪れました。山頂には寺院があり、そこからはバッタンバン市街を一望することができました。また、山の麓には、日没の時間帯に何万匹ものコウモリが洞窟から一斉に飛び立つ様子を見ることができる「Bat Cave」があります。この現象は地域を代表する観光名所の一つであり、毎日夕方6時頃になると多くの人が訪れています。

昨年バッタンバンを訪れた際には、時間の都合で見ることができなかったため、今年は特に楽しみにしていました。18時15分頃からコウモリが飛び始め、その数の多さには驚かされました。しかし、想像していたように一瞬で空全体が覆われるのではなく、少しずつ連続的に飛び立っていく様子であったため、期待していた景色とは異なり、少し物足りなさも感じました。一方で、自然が生み出す壮大な現象を間近で見ることができ、貴重な体験となりました。

バッタンバンは、豊かな文化や歴史、美しい自然風景が共存する魅力的な都市でした。休息日ではありましたが、一日を通して街を歩き、多くの場所を訪れたため、非常に充実した一日となりました。


ワークショップ8~10日目 躯体の立ち上げ

8日目は、建物短手方向のフレームを立ち上げ基礎に緊結する作業と立ち上げたフレームに対して直行方向に梁と地梁を取り付けていく作業でした。
躯体が立ち現れていく事でだんだんと建物の全体像が見えてきて達成感を感じる一方で、躯体内に入っての作業(梁の緊結等)が増え、ヘルメット着用の指示が出るなど作業の危険度が上がっていることを感じました。また、部材の組立が本格化する中で、材料自体の精度不足や部材加工の精度不足によって、図面通り組みあがらない箇所も発生し、材料の再加工やクランプを用いた修正なども行われ、材料自体の精度不足や加工の精度不足等を実感し、改めて日本のモノつくり技術の高さを実感しました。

9日目は、8日目と継続して梁と地梁を取り付ける作業及び登り張りを取り付ける作業を行いました。
作業をしていて、現地流通の南洋材は、製材の寸法精度が低く尚且つ反りが起きやすいため、その取り付けは力任せに行っていおり、その部分の今後が少し心配だと感じました。
また、梁の取り付けとして上部で電動ドリルや斧を用いて作業する部分と下部の地梁を取り付ける作業部分と同じ建物で上下で作業が発生して、日程がタイトであるものの、作業場所の安全管理に問題があるとも感じた。

 

10日目は、主に床板の貼り付けを行いました。
この部分は今回のプロジェクトを通して最も難しい部分で、現地流通の材料が板寸法として平行に均質にできているわけではないので、いちいち調整しながら張り付けていく作業をしました。


ワークショップ11・12日目 開口部、壁・屋根の施工
11日目
11日目は、壁及び開口部取り付け用の間柱の取り付け及び屋根タイル下地となる桟木(軽量鉄骨)の取り付けを行いました。
現場ではスケジュールの関係もあってフロアレベル(間柱や開口の取り付け)と屋根レベルでの瓦桟の取り付けの両方が同時進行していて安全上の不安を感じたものの、作業も10日を超えると学生もある程度要領が掴めてきた印象で作業効率が上がるとともに、コミュニケーションも増え、学生側も現場の状況が見えてきて間柱のちょっとした寸法誤差をノコギリや斧で調整していく姿が見られ作業になじんでいる様子が見られました。

 

12日目は、壁の取り付け、屋根瓦の取り付け、階段の施工などを行いました。
大方、完成形が見えるとともにまるで模型のように建物が出来上がっていくのは、良くも悪くも実寸大の建物も私たちが作っているモノつくりの延長なんだなと感じさせました。 

 


13日目オープニングセレモニー
13日目はオープニングセレモニーを行いました。
セレモニーには、学生や教員のみならず、地元の方々も多数出席され、ゴーチヨー氏をはじめとする本プロジェクト教員のほか、地元の村長や校長が挨拶を行い、その後、テープカットおよびプロジェクト関係者による調印式が執り行われました。
最後に、本プロジェクトで設計/施工した建物の梁に関係者全員で寄せ書きを行い、これまでの労をねぎらった。
完成した建築物を見るたびに、わずか12日間で建築が完成したことに改めて驚きを覚えるとともに、壁や床の歪み、釘の曲がりや柱の傷跡から、本プロジェクトの苦楽が思い出され感慨深いものであると同時に多くの学びを得られた貴重な期間であったと実感しました。

本プロジェクトは約12日というタイトなスケジュールの中での施工だったがその中で、建築のつくられ方を学ぶことがで来ました。 このタイトなスケジュールも影響しているとは思うが、個人的には、実際の建築施工も私たちが普段行っている模型製作の延長線上であると思いました。

M2白瀧