25.6.21-7.10 Hands Together Project 2026 活動報告1
先月6月21日から7月10日までカンボジアでのセルフビルド国際ワークショップに参加しました!
私たちは、今回で2回目の参加となります。
今回はそちらのレポートを作業編(2回)と観光編(2回)の全4回に分けてご紹介させていただきます。

今回参加したワークショップの概要を簡単に説明します。
本ワークショップは、台湾実践大学建築学科のGuo Chou Chen教授主導の国際セルフビルドワークショップです。
今年の参加校は、実践大学(台湾) 、静岡理工科大学(日本)が参加し、2カ国計33人の合同国際ワークショップとなりました。
敷地は、カンボジア バッタンバン州 ムン群郊外の小学校敷地内です。
約2週間という短い施工期間の中で配置/動線計画、材料調達、施工まですべてを学生たち主導で行っていきます。
最初の1週間は、施工と設計、エスキスを並走して行うというスケジュールとなっています。
今年は、大きな1棟(教室棟、教室・図書・保健室)を建てることに決まり、サッカー場や取り壊しの決まっている既存建物、既存校舎といった周辺環境とのバランスがとても難しい状況でした。
ワークショップ後は、敷地であるバッタンバン州を離れ、アンコールワットのあるシェムリアップ、首都のプノンペンを観光し、約3週間の工程を終えました。
今年は、新しく建設されたテチョ国際空港を使用しましたよ! 設計は、ノーマンフォスター+パートナーズで、カンボジアの気候風土等を意識されているデザインでした。

空港全体が黄色や茶色といった配色がなされていました!全体の構成は、樹木のような構造体がグリッド状に並ぶ中央のヘッドハウスと翼形状のピアが線対象に配置されていました。片方のピアはまだ建設中です。

トップライトから差し込む光が、屋根に使用されている格子によって木漏れ日のように内部空間に差し込んでいました。シンプルな空間構成がとてもかっこいいですね!
ワークショップ1~3日目
1日目は首都プノンペンから車で約5時間かけて敷地のあるバッタンバン州ムンへと移動しました。
2日目は、午前中に前年度のプロジェクトの建物を見学し、規模や使われ方・雰囲気、材料や施工方法などを確認しました。午後からは、主に敷地の実測調査を行いました。ここでは、敷地境界線と既存校舎、樹木、サッカー場、門などの距離を測定し、今回新たに新設する校舎の配置や大きさを検討しました。

こちらが、去年建設した二棟の校舎です。

セルフビルド建設期間中の朝食の様子です。
ワークショップ期間は、朝6時30分にロビーに集合し、周辺の屋台に朝食を取ったのちに現場に向かいます。

グループごとに行われた新校舎の検討スタデイの様子。

実測と配置の検討は、チームごとに行いました。その後意見をまとめ、班ごと発表し、他チームの学生や各校の教授陣より、討論を重ねました。 これは、現場の隣の既存校舎教室で行われた、配置スタデイの様子。
3日目には,いよいよ建物基礎の設置作業を行いました。
手順としては、まず敷地に縄を張り、基礎(独立基礎)を設置する位置をマーキングします。
そして、基礎位置を鍬やシャベルで穴を掘り、割栗石を詰めて、捨てコンを打設。高さを調整して基礎を埋設する流れです。
地面を掘る作業、コンクリートを練る作業、基礎を挿入する作業すべてが手作業での施工だったので体力的にも大変な作業でした。


鍬を用いて、敷地の基礎接地部分に穴を掘っている様子。
石を詰め終わったら、高さを合わせるために「捨てコン」を打設していく。穴の高さ、穴底の水平が取れるように計測しながら慎重に仕上げていった。
今年は、建物の長手が非常に長いため、敷地の傾斜も相まって直線を出す作業や基礎の高さを出す作業が非常に難しく難航しました!
ワークショップ4~6日目
ここで問題発生!地面に打っていた杭が村人に抜かれ、基準がなくなってしまった。なかなか村人との連携が取れない中、基礎の調整のやり直しを迫られました…。
4日目は、独立基礎を埋設し、石、砂利によって固定しました。
手順としては、まず敷地に張られた基準に対して、独立基礎を写真のように斜めに設置し、起こして正確な位置に設置します。そして、基礎の水平を水平器で測りながら傾きを直した後、基礎の周りに石、砂利を投入する流れです。

掘った穴に基礎を埋設し、水平器で水平を測った後、石を投入している様子。
今年は、作業中に突然雨が降りだすことが多く、作業がストップするので進行を妨げました。カンボジアの雨は、日本で言われる大雨が一気に降るため、作業が出来なくなります!

基礎工事と同時並行で木材加工を進めている様子です。基礎が完成したらすぐに組み立てたい!
基礎の埋設は、大変地道な作業ですが、この段階でズレが起きてしまうと後々大変なことになってしまうので慎重な作業がとても重要です!やり直しは辛いです(笑)
5日目は、一部の独立基礎が固まったことを確認し、残りの基礎の調整とセメントで固定させる作業を行いました。
手順としては、まず規格通りに切られた木材を必要な長さに電動のこぎりで切り落とし、ノミを使用して木材の重なる部分を欠ききっていく(ホゾ切)。

M2の白瀧君が、斧で溝を切っている様子。そして、完成した木材を組み、基礎に人力で載せていくという流れです。
前日の作業とは異なり、刃物、倒壊の危険がある作業が増えたため、細かな注意を怠らず作業を進めました。

独立基礎をコンクリートで固める様子。
今日の作業は、かなり危険で大変な作業が多かった印象です。
6日目は、完成した独立基礎に全ての柱、梁を持ち上げて載せる作業がメインでした。

確認が終わり、本格的に板で仮止めして一時的に組んだ様子。
今日の作業は、かなり危険で大変な作業が多かった印象です。
明日は、楽しみにしていた休憩日です!! バッタンバンという都市に移動して建築の見学をしていきます!
今回のレポートはここまでです。次回もお楽しみに!
M2鈴木